るもい旬情報[2月]

ギンナンソウ摘み取り風景(小平町臼谷 2月)
あっさり、ほっこり、やさしい味

三平汁
冬の食卓に、鍋料理は欠かせないお宅は多いでしょう。全国各地に自慢の鍋料理があると思いますが、留萌にももちろん自慢の鍋があります。
留萌といえばにしん、そのにしんを使った鍋といえば、三平汁です。
糠にしんを大根やニンジン、じゃがいも、長ネギなどの野菜とともに調理します。糠にしんの塩気が効いたあっさりした塩味で野菜の素朴な味が伝わります。寒い夜、ほっこりしたい時、糠にしんで三平汁はいかがですか。
春告魚と呼ばれて

ニシン漁/渡辺一夫さん&気嵐
春が近づく頃、解禁となるニシン漁。ニシンは春告魚とも呼ばれていました。
現在、留萌沿岸域で漁獲されるものは石狩湾系と呼ばれており、昔のものと比べて体が青っぽく少し小ぶりだそうです。そんな話を教えてくれるのは、地元カメラマンの渡辺一夫さん。漁師さんたちともすっかり顔なじみで、親しみを込めてカズさんと呼ばれています。渡辺さんはライフワークとして、漁師さんの姿や漁の様子、冬の寒さの厳しい朝に発生する「けあらし」と呼ばれる霧を撮影しています。
凍える寒さが美味しくしてくれる

ギンナンソウ(銀杏草)
寒い時だからこそ、更に美味しく感じるものもあります。この時期が旬の海藻、ギンナンソウ。地元では、仏の耳とも呼ばれています。みそ汁、酢の物など日々の食卓を彩るギンナンソウですが、漁の時期は1月から3月の厳寒期。身も凍るような冷たい海水に浸かりながら、摘み獲る作業はとても大変です。